コンプライアンス違反発生時の対処と予防【1.09】

秘伝書・エピソード1

〔秘伝書①〕「営業改革。ビジネス思考の秘伝52則 エピソード1人類の祖先、木登り下手説 ~創意工夫はやがてみんなを豊かにする~」

  • 第二章.マネジメント基礎 外伝
  • コンプライアンス違反発生時の対処と予防 ~コンプライアンス対応★~【1.09】

×お願いします

業務指示の際は意識して「お願いします」を使わないようにします。「お願い」を使うと、メンバーが自分に決定権があると勘違いします。指示命令として「〇〇してください」と言い切ります。言い切ることで課長や番頭は、責任の所在を強く自任します。

偉そうな人の仮面

偉そうな人の仮面を被ります。その場に合った仮面を身に付けます。コンプライアンス対応は、災害対応と異なり、人間的な魅力をあてにせず、上から命令します。いい意味でルールで徹底的に縛ります。ルールがあることで、逆にメンバーは自由に動けます。

自由を束縛する

自由を束縛することで自由は最大化できます。すべてが自由になると他者の自由と衝突し、かえって不自由になります。ルールがあって初めて自由が得られます。ルールの遵守を約束することで、社会や組織は健全に回ります。信号機はその代表例です。

起きることを前提とする

当初は、不適切事例の発生・発覚が相次ぎ、対応の各局面で苦労しました。一人ひとり、 風土や職場環境、 仕組み、管理者の切り口で数多の教訓を得ました。当然、違反ゼロを目指すも事故や災害と同様に不適切事例も起きることを前提とします。

誤報でも責められない

不適切事例発生時の対応ルールも明確にします。報告は速報が大原則です。第一報では速報性を要求するため、誤報でも責められることはありません。飛越え報告、TPO(時間、場所、場面)、5W1Hは、無視しても構いません。迷ったらまず報告です。

プラス思考で厳守

メンバーは、ルールを守れば安心して仕事を進められること、不適切事例発生時は事後対応でその後が大きく変わることを体現しました。ミスをしてもすぐに相談すれば、多くの人が守ってくれることを知っています。プラス思考でルールを厳守します。

筋読み

第一報と基本的事項の把握、筋読み、緊急招集、対処方針の決定、責任所在の調査、各種活動の自粛、内部統制システムの整備、危機管理運営、個人の遵法精神、再発防止策、リーダーに求める姿勢と判断力の向上、報告姿勢について学び合いました。

逆転ホームランを放つ

これまでコンプライアンス対応力No.1部署を目指し、幾度も逆転ホームランを放ちました。違反ゼロを強調しすぎると矮小化や隠ぺいを招きます。今も自らの手で必要最低限の仕組みやルールを合意に基づき創り、各自が守り、よりよい職場環境を創ります。

  • to do 17業務指示において「お願いします」は意識して使わない。
  • to do 18違反ゼロではなく、コンプライアンス対応力No.1を目指す。

★reference「コンプライアンス違反が発生した時にやること、発生させないためにやること」

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