〔秘伝書①〕「営業改革。ビジネス思考の秘伝52則 エピソード1/人類の祖先、木登り下手説 ~創意工夫はやがてみんなを豊かにする~」
- 第五章.リーダーの思考③
- 新しい働き方の格差と分断の広まり 〜多様化とリモートワーク~【1.25】
出社は週に数時間
昨年家族が大病を患い、暫く介護が必要で、出社は週に数時間という制約が半年以上続きました。リモートアクセスによるマネジメントでグループ運営や事業は安定成長できましたが、新しい働き方の格差と分断の広まりについて考えさせられました。
高度な文章力と読解力
リモートワークを上手く導入するには、業務選定以外に留意すべき資質があります。マネジメント側とリモートワーク側それぞれが高度な文章力と読解力を備えていることと、リモートワーカーが仕事とプライベートの境界線を正しく心得ていることです。
成果を出し続けるため
組織としては、多様性を認め合う文化の醸成、デジタル化による生産性向上、働き方の多様化の目的理解という3点に注力します。リモートワーク、フレックスタイム、時短勤務は、人材確保や企業イメージ向上はもちろん成果を出し続けるための制度です。
それを個性を認めあう
営業第一課は、再雇用者や派遣社員が全体の1/3以上を占めています。始業は朝7時、時短勤務、持病持ち、産業医の定期受診が必要などみんな何らかの特徴があります。だからこそ、お互いが多様性を尊重し、それを個性と認めあう文化と風土があります。
アプリ開発
OA環境は、2020年からマルチディスプレイを標準化し、リモートワーク用にポータブルディスプレイも用意しました。コミュニケーションや在宅勤務管理のアプリも開発しました。気分予報ツールで同僚の気分や関心事に関心を持つようになりました。
全社最速で導入
202X年度までに事務作業のデジタル化を進め、クラウド型決裁(押印含む)、ポータルサイトを全社最速で導入しました。翌年からは顧客との接点業務のデジタル化も本格化し、電話応対支援ツール、電子取引・契約システムを全社最速で導入しました。
判断と未来を描く仕事
私は、リモートワーク中心の期間、作業への投入時間を最小化し、複雑な問題を判断する仕事と未来を描く仕事の比重を高めました。メンバーがそれを求め、デジタル化がそれを可能としました。結果的に育成面を含め、最高の成果を創出し続けました。
管理者からこそ多様化
経営者や管理者からこそ多様化すべきです。リモートアクセスでも影響力を発揮でき、成果を出せる役割を担える人は少数です。現場に近い人ほど対応できません。多様化の鍵を握るのは、現場に近い人の働き方をいかに取り残さずに未来型に変えるかです。
- to do 49:働き方の多様化の目的は「成果を出し続けること」であると心得る。
- to do 50:管理者から多様化する。(性別・国籍・働き方・ライフスタイル)
コメント