〔秘伝書①〕「営業改革。ビジネス思考の秘伝52則 エピソード1/人類の祖先、木登り下手説 ~創意工夫はやがてみんなを豊かにする~」
- 第七章.体験から始める 外伝①
- ○○するプロジェクト ~ミッション遂行、ABCDEゲーム★~【1.38】
PM秘伝書説明会
施工部時代、プロジェクトマネジメント(PM)システムを体系化した「PM秘伝書[建設編]」の説明会を主催しました。第一部「なぜPMが必要か」、第二部「プロジェクト(PJ)運営」、第三部「PMスキル取得支援」の構成で時間は150分です。
ゲームだけでも価値あり
第一部の「ミッション遂行、ABCDEゲーム」、第二部の「終わった後にエネルギーが満ち溢れている会議(すごい会議®︎)」の実践を通してPM思考を伝えます。施工部長からは「第一部のゲームだけでも参加する価値があったなぁ」と好評でした。
5人で問題解決ゲーム
ABCDEゲームとは、5人で制限時間10分で問題を解決するゲームです。コミュニケーションの取り方に制約があります。AさんはBさん、BさんはCDEさん、CDEさんはBさんとコミュニケーションが取れます。コミュニケーション方法は文通です。
正解チームは1/3程度
問題は各チームに同じものを配ります。答えが分かったチームは代表してBさんが手を上げて事務局に答えを伝えます。施工部時代に4回、営業部時代に5回主催しました。延べ37チームのうち正解にたどり着いたのは、1/3程度でした。なかなか優秀です。
もっと満足する正解
ABCDEゲームの目的は失敗するPJの体験です。失敗する仕掛けを仕込んでいます。リアルな失敗は感情的になり、素直に振り返りができません。ゲームならば失敗を素直に認め、振り返れます。正解したチームも関係者がもっと満足する解を学びます。
成功確率を高める
各自の役割は、上司・顧客、PJリーダー、PJメンバーでした。PMの目的は、チームがPJをうまく進められること、上位組織がPJの成否を予測して適切に支援できること、学習する組織となることです。現行PJと将来PJの成功確率を高めます。
PMの失敗要因
ゲームを通じて「PJはなぜうまくいかないのか。PMの観点からPJチームがうまく進められるとは。学習する組織とは、PMの目的は。求められるPJリーダーの行動特性とPM力とPMスキルは。PMの失敗要因」などを学び合いました。
本質は関係者にあり
研修は対面のリアル開催に拘ります。動画研修と異なり、相手の反応や理解力に合わせて計画変更でき、参加者の理解は深まります。これは、PJの本質はPJ関係者にあること、コミュニケーションの本質は情報共有ではなく相互理解であることに通じます。
- to do 75:失敗するプロジェクトをゲーム体験を通じ、失敗への恐れをなくす。
- to do 76:失敗したときは、一旦他人事として振り返ることを習慣化させる。
★reference「ミッション遂行、ABCDEゲーム」
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