〔秘伝書①〕「営業改革。ビジネス思考の秘伝52則 エピソード1/人類の祖先、木登り下手説 ~創意工夫はやがてみんなを豊かにする~」
- 第五章.リーダーの思考⑤
- コケない企画のつくり方 ~企画の基本かきくけこ(きかくこけ)★~【1.27】
企画の基本かきくけこ
企画の仕事は成果重視です。24時間、頭の片隅に課題を忍ばせ、実働一日2時間で成果を出します。企画の基本は「かきくけこ」です。料理の味付けの基本「さしすせそ」に匹敵します。「かきくけこ(きかくこけ)」を意識してコケない企画を生み出します。
き:聞くこと
「き」は、聞くことです。真っ先に企画の依頼者のニーズを聞き尽くします。「き」は、きっかけとなる出来事、問題意識の「き」でもあります。アイデアが出たら他者に聞いてもらいます。自分と異なる発想をもつ他者の意見は大きなヒントになります。
か:書くこと
「か」は、書くことです。昼夜を問わず、アイデアは逃がさずメモをします。メモは、企画、発想の基本です。課題が多いほど、仮説があるほど観察力は高まります。日常生活の中にヒントが隠れています。「か」は、課題や仮説、観察の「か」でもあります。
く:苦しまないこと
「く」は、苦しまないことです。苦しむとロクなアイデアは出ません。他者のアイデアを堂々とパクり、どうオマージュし、どう工夫するかを考えます。「く」は、パクる、工夫の「く」でもあります。街中のリーフレットやWebにヒントが隠れています。
こ:拘らないこと
「こ」は、拘らないことです。人は知らず知らずのうちに自らの成功体験を元に考えています。自らの過去踏襲では新しいアイデアは出ません。拘っている時間が長いほど、次の行動ができなくなってしまいます。「こ」は、行動するの「こ」でもあります。
け:検討すること
「け」は、検討することです。アイデアは出しっぱなしでは意味がありません。一度出たアイデアは検討し、計画を立てます。仮説を立て、行動、そして検証を何度か重ねることで企画内容は磨かれていきます。「け」は、計画や検証の「け」でもあります。
企画の基本きかくこけ
企画の基本は「きかくこけ」です。き(きっかけ、聞く)→か(課題、仮説、観察、書く)→く(苦しまない、パクる)→こ(拘らない、行動)→け(検討、検証)。最後に課題解決を示す宣材イメージをつくり、依頼者から「面白いね」が出たら合格です。
広告媒体で心が動くか
面白くなければ生き残れません。どれだけ時間を掛けられた立派な企画書でも「きかくこけ」が抜けた企画は必ずコケます。企画書は最低限で十分です。良い企画、商品やサービスが売れるか否かの境界線は広告媒体を一目見たときに心が動くかどうかです。
- to do 53:頭の片隅に課題を忍ばせ、24時間、日常の中で企画のヒントを探る。
- to do 54:企画の仕事は、勤務時間の2割で8割の成果を出すものと心得る。
★reference「マーケティング力向上/カスタマー・マイオピア(近視眼)からの脱却」ほか
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