〔秘伝書③〕「不振事業の再生。ビジネス思考の秘伝52則 エピソード3/赤字から稼ぐへ ~「高くても売れる」超優良サービスづくり~」
- 第三章.3年目のキセキ①
- リーダーは自らの状態を最高に ~プロジェクトXかどうか~【3.20】
リーダーの行動が風土に
リーダーの人間性や持論、行動がその組織の風土を自然に培います。リーダーは自らの状態を常に最高にしておく必要があります。メンバーの前で他社や他部署の批判はしません。こういうことを貫くとやがて風土は変わり、あらゆる人と互恵関係が築けます。
一番の成果物は人
リーダーには、業績が求められます。加えて、事業の将来を支える人材を育成する重責を担います。プロジェクトの一番の成果物は人です。さらに事業を真に変えるには、改革の先導者として夢やビジョンを語り、他人の人生を背負う自覚が必要です。
実績は不要
夢とビジョンをプロジェクトX化します。どんなに厳しい状況でも掲げているビジョンに大きな意義があり、少しずつでも現状がビジョンに近づいていくことを見せることができれば、実績がなくても人を動かすことができます。必要なのは未来の夢です。
志の高い人から買う
信念や高い理念を持って行動している人には支援が集まります。「これはプロジェクトXになっているか、構造大改革か」を自問し続けます。人は、成し遂げたいことがある人と一緒に仕事をしたくなります。志の高い人から商品を買いたくなります。
フェアであることの大切さ
まず、行動の正当性を主張するための道理や根拠となる大義を掲げます。私たちは、フェアであることの大切さや、関心は公平さにあることを訴え続けました。これは、互いに尊敬・尊重・感謝、受容し、助け合う、高め合う文化を共創することに通じます。
話しを聴く力が磨かれる
私自身、仕事の量×質が増えたことで課題設定力や先導力、自らをベストな状態で維持する力などが高まりました。しかし、一番磨かれた能力は、話しを聴く力です。話を聴くことで勇気が湧いてきます。信念をもって行動できるので交渉事も強くなりました。
小さなことでも決断
アイデア不足は、メンバーの声からも補えます。答えはなくともヒントは隠れています。考え方を統一し、みんながうまくやれる仕組みや制度を考え抜き、みんなが質の高い仕事ができる環境を整備していきます。小さなことでも決断するのがリーダーです。
目の前にないものを語る
働きがいを高めるうえでの阻害要因のひとつは、リーダーのコミットメント不足です。リーダーは、現場を語るだけでなく、今、目の前にないもの、夢とビジョンを自らの言葉で語ります。私は、将来、改革のプロジェクト史をつくることさえも宣言します。
- to do 38:リーダーは自らの状態を常に最高にしておく。
- to do 39:プロジェクトの一番の成果物は人であると心得る。
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