〔秘伝書③〕「不振事業の再生。ビジネス思考の秘伝52則 エピソード3/赤字から稼ぐへ ~「高くても売れる」超優良サービスづくり~」
- 第四章 4年目のキセキ④
- 一人ひとりが主人公 〜ネオドラマティックマネジメント~【3.32】
一人ひとりが主人公
クセが凄いメンバーが集結している専門チームのメンバー一人ひとりをドラマの主人公にし、ドラマに溢れたチームを創り、ドラマに酔いしれ、関係者を輝く未来へ導いていく。その中心にいつも番頭の姿があるチームをつくることを目指しました。
レッテルを貼られる
悪い面だけを見てレッテルを貼られたメンバーも少なくありません。私の場合は「好きな仕事しかやらない奴」です。みんな、うれしくない称号、悪いレッテルを与えられてきました。人は自分のことを良く知らない人のことは決して信頼しません。
強みは必ず好きなこと
ネオドラマティックマネジメントは、メンバーに関心を持つことから始まります。メンバーの強みを探します。強みは必ず好きなことの中にあります。今まで自分が好きだったことを聞きます。名詞ではなく動詞「○○すること」を話してもらいます。
武器になるかは文脈次第
特徴とは宝物です。同じ特徴が武器になるか弱点になるかを決めているのは文脈です。特徴が武器となる文脈、物語を探します。個々人の勝ち筋が見えてくれば、メンバーの特徴を踏まえ、相手にこうなってほしいという「うれしい称号」を与えていきます。
称号通りの人になる
例えば、白石さんは「行動力の塊、もうだれも止められない」、瀬藤さんは「複眼力が凄い参謀長官」、チーム発足から在籍する20代の谷園さんは「デジタル革命の首謀者」です。人は、良くも悪くも自然と与えられた称号通りの人になろうとします。
失敗の体験を増やす
未経験者には「今は全く成果は期待していない」と伝えます。未経験者の仕事は失敗することです。失敗していないということは仕事をしていないということです。失敗して組織に迷惑かけること、失敗の体験を増やすことが新しいドラマを生み出します。
派遣社員も熱狂する
4年目にはプレミアムキャスト制のトライアルが始まりました。派遣社員も熱狂して働きだすこのドラマのヒーローは10年超の豊富な経験を持つ50代後半の加虎さんです。軌道に乗るまでの一年限定リーダーとして経験と力、人望を貸してもらいました。
幸福度重視のマネジメント
異動者には「うれしい称号」が与えられます。メンバー一人ひとりが主人公のドラマ(アクションプラン)が進行しています。ヒロインやヒーローが生まれ続けています。ネオドラマティックマネジメントは幸福度を重視する次世代型マネジメントです。
- to do 61:メンバーの特徴を知る※1。与えられてうれしい称号を与える。
- to do 62:個々人の強みに合うアクションプランを託す。認め、任せ、褒める。
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