人間(じんかん)万事塞翁が馬【3.48】

秘伝書・エピソード3

〔秘伝書③〕「不振事業の再生。ビジネス思考の秘伝52則 エピソード3/赤字から稼ぐへ ~「高くても売れる」超優良サービスづくり~」

  • 第六章.5年間のキセキ④
  • 人間(じんかん)万事塞翁が馬 ~裏ではこんなことをやってました~【3.48】

失敗が未来を変える

私の座右の銘は「人間万事塞翁が馬」です。一見、不運に思えたことが幸運につながったり、逆だったりすることのたとえです。安易に喜んだり悲しんだりすべきではないということです。失敗したことで未来を変えることができるという解釈もできます。

不運のすべてが幸運に

複数の不振事業の担当課長になるという不運、スポットライトが初めて当たったことで長年に渡る不適切運用の発覚が続くという不運、「クセが凄いメンバーばかりで大変だね」と言われる課の課長になったという不運のすべてが幸運につながりました。

きたー!チャンス

コンプラ違反のようなどうみてもマイナスなことも「きたー!チャンス」です。被害者対策を最重点とした完璧な対応で意識の高さを社内外にPRします。注目を集めることで類似リスクまで広げて、他課所との役割見直しやルール策定を一気にやりきります。

失敗あればこその進化

チーム発足当初の不適切運用の続発や不安定運営の瞬間だけを見ると完全な失敗です。その失敗があったからこそ、今のコンプライアンス意識No.1の土壌ができ、自ら目標を掲げて新しいことに勇猛果敢にチャレンジできる組織に進化しました。

失敗なんかなかった

失敗はそこで立ち止まると本当に失敗になります。失敗という過去はその後、失敗を活かした行動で成功に辿り着ければ、良い思い出に変わります。あの時失敗してよかったと思えた瞬間、それは失敗ではなくなります。失敗なんかなかったことになります。

教えるとは一緒に学ぶこと

クセが凄いメンバーと同じチームでなければ、スキルアップ勉強会は開かれず、ビジネス思考の方程式も生まれませんでした。教えるというと一方通行なイメージですが、教えるとは一緒に学ぶことです。私もできることが増え、市場価値が高まりました。

幸運なときこそ塞翁が馬

予防保全活動や定期点検周期の是正などが功を奏し、3年目以降、MNV設備の故障率は3割ほど低減しました。幸運に見えるときこそ塞翁が馬で考えます。壊れないから保守契約はいらないと誤解し、保守契約を継続しない顧客が増えるのではと考えます。

こんなことをやってました

アクションプランをすぐに追加します。「裏ではこんなことをやってました」リーフレットを配付します。保守契約があるから適切に保全され、故障が減った事実に加えて、今後の予防保全や設備診断の高度化で「もっと設備を止めない構想」をPRしました。

  • to do 93:失敗も、きたー!チャンスの精神でプラスに捉え、成功に変える。
  • to do 94:うまくいっている事象ほど、リスク要因と捉え、次の一手を打つ。

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