働き方改革と働きがいづくり【3.21】

秘伝書・エピソード3

〔秘伝書③〕「不振事業の再生。ビジネス思考の秘伝52則 エピソード3/赤字から稼ぐへ ~「高くても売れる」超優良サービスづくり~」

  • 第三章.3年目のキセキ
  • 働き方改革と働きがいづくり ~結局、楽しく働く人の勝ち~【3.21】

何のための改革か

改革を進めるうえで大切なことは、まずビジョンや目的を明確にし、何のためにやるかを共有し、共感、共鳴させることです。そして、選択肢を提供し、決して押し付けないことです。最後に定着しなければ意味がないことをリーダーは肝に銘じることです。

いやいや仕事すると負け

事業の生き残りをかけます。生産性向上には、投入時間を減らすか、成果を増やすかです。時間は働き方改革で減らします。成果は仕事のやりがい、働きがいを高めることで最大化します。いやいや仕事をする人は、楽しく仕事をする人には絶対に勝てません。

仕事は苦役じゃない

日本では、旧来の農作業のように仕事は苦役というイメージが根強く、働き方改革は労働時間などの不満足度要因の除去と認識され、質より量の議論が先行しています。働き方改革は意識の改革であり、労働時間だけを減らしても無意味です。

互いの世界観を共有

働きやすさと働きがいは直結しませんが、積極的にサポートします。理由を偽る突発休みは撲滅します。有給休暇奨励日の設定や働きやすさを考え抜いたオフィス環境はもちろん、互いの世界観やワークスタイル、トリセツを共有しておくことも有効です。

一番のブラック部署

職場の健康状態は、労安法に基づく集団ストレスチェック制度で把握します。専門チームは当初、関西支部内で一番のブラック部署でしたが、3年目以降は改革が進み、健康状態は関西支部平均以上になりました。しかし、働きがい指数は未だに低調です。

夢やビジョンとの一体感

働きがいは仕事内容や達成感、連帯感、誇りなどの満足度要因を満たすと高まります。働きがいを高めるために、上位方針の共有や組織文化の醸成を図り、夢やビジョン、志、大義との一体感や成功や失敗をもとにした成長の実感を創り出します。

戦略情報で視座は高まる

情報や戦略を知ることで視座は高まります。自分の仕事がチーム全体の戦略やビジョン達成にどう貢献しているかを理解できるようになり、仕事の意義や意味合いを自覚することで、より強い働きがいを感じるようになります。仕事への情熱も高まります。

誰かに喜んでもらった対価

自分の仕事が誰かの幸せに繋がっていると自覚したとき、自分の仕事に大きな意義を見出せます。チーム運営の肝は、給料は苦役ではなく誰かを幸せにした対価、喜んでもらった対価が給料であることを日々実感できる環境を創り出すことです。

  • to do 40:年休を取りやすい雰囲気づくりをする。有給休暇奨励日を設定する。
  • to do 41:世界観やワークスタイル、トリセツ、嬉しい褒め言葉を共有する。

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