〔秘伝書①〕「営業改革。ビジネス思考の秘伝52則 エピソード1/人類の祖先、木登り下手説 ~創意工夫はやがてみんなを豊かにする~」
- 第四章.見える化②
- 数値は明るい未来のためにある ~職場の集団ストレス調査~【1.18】
数値がないと逆に不安
数値は私たちの足りないところを教えてくれます。数値は誤解をなくしてくれます。数値は感情を切り離してくれます。数値を見ると成功、失敗は一目瞭然です。数値は未来の成功を手に入れるためにあります。だから数値がなければ、逆に不安が生まれます。
状況は散々たる結果
MNVトレイル社では、毎年一回、職場のストレス状況チェックを行います。主観的評価に基づくため、必ずしも実際の職場環境等を反映していませんが、年次の変化で傾向は掴めます。営業第一課が発足直後の職場のストレス状況は散々たる結果でした。
不思議な一体感
18項目中、17項目は大阪南支社の平均以下です。量的負荷とコントロール、職場の支援で決まる総合健康リスクも最悪のブラック職場でした。救いは職場の支援が良好なことです。嬉しくないレッテルを貼られた私たちには不思議な一体感がありました。
大多数は失笑
すごい会議®︎でメンバーが「全員が残業10時間/月以下、年休1回/月取得する」という目標を立てました。大多数は失笑していましたが、平均残業時間は毎年20%以上削減し続け、5年目には平均残業10時間/月、6年目には目標を達成できました。
より少なく、より良く
より少なく、しかしより良くを合言葉に価値観の破壊(やめる)と再生(喜びの提供)、仕組みづくり(構造改革)、デジタル化(プロセス刷新とAI導入への備え)、達成の共有への取り組みが、量的負荷とコントロールの改善に繋がりました。
作表したらグラフ化
データを単年で捉えて一喜一憂しても無意味です。主観的評価ならなおさらです。絶対値は怪しくとも変化は信用できます。作表したら必ずグラフ化します。毎年、軌跡と未来を共有し、3年目には大阪南支社、5年目には関西支部のトップに躍り出ました。
創意工夫する人に進化
働きがいの指標は5年間改善できませんでした。当初、マニュアルワーカーに対してナレッジワーカーが圧倒的に少ない職場でした。7年目、突然、働きがいの指標が好転しました。いつの間にかメンバーの多くが創意工夫する人に進化していました。
みんなが幸せな数値
pdCAには数値化が必須です。数値化できる人は失敗が当たり前になります。失敗したくない気持ちが強いと目標値は甘くなります。失敗を恐れず、目標値はみんなが幸せな数値、情熱を持てる数値にします。数値は創意工夫、明るい未来のためにあります。
- to do 35:作表したらグラフ化する。データを単年で捉えて一喜一憂しない。
- to do 36:目標値は、みんなが幸せな数値、情熱が持てる数値にする。
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