- 【2019/10/15】めんどくさいの正体 <実践> ~「身口意(しんくい)」の法則。エネルギーの源は「行動すること」から生まれる~
出典「「めんどくさい」が なくなる本」(著:鶴田豊和)、「自分を変える「身口意」の法則」(著:種市勝覺)ほか
ラガーマンの行動に感動
台風19号により記録的な豪雨に見舞われました。報道では「命を守る行動を」という違和感のあるフレーズが繰返されました。
一方、明るいニュースとしては日本がラグビーW杯史上で初めてベスト8に進出しました。ラガーマンの動きや試合前後の行動に感動した人も多いかと思います。そこで今日は「行動」「動き」に係わる話をします。
これまで「挑戦は、いつでも何回でもできるので全員でやりましょう」という話しをしてきました。新しく聞いたこと、学んだことを一度でも実践する人は20%くらいだそうです。「知っている」と「やっている」では天と地ほどの差があります。
毎日、色々なことがめんどくさい
ではなぜやらないのか。その理由の一つは「めんどくさい」からです。私も毎日、色々なことがめんどくさいです。みなさんの何人かは、きっとこの朝礼のこの瞬間にもリアルな「めんどくさい」を感じているわけです。
そこで、今日は「めんどくさい」のメカニズム、正体について一緒に考えます。内容としては「めんどくさいがなぜ起こるのか」や「めんどくさいを消す方法」をご紹介します。結論としては、条件付きですが「めんどくさい」はあったほうがいいです。
グー・チョキ・パー体操
では、本題に入る前に「グー・チョキ・パー体操」をやりたいと思います。(グー・チョキ・パー体操)※右手がグー、左手がパー。掛け声とともに左右を5回入れ替え。次は右手がグー、左手がパー。最後は右手がパー、左手がチョキ。
こうやって一緒にやると大半の方にやってもらえます。これが「あとでやってください」となると、やる人は20%を下回ります。当然かと思います。
めんどくさいは脳に余裕があるとき発生
本題に戻ると、グー・チョキ・パー体操をやった人は頭の中がスッキリしていませんか。さっき感じていた「めんどくさい」という気持ちは解消されています。つまり「めんどくさい」は脳に余裕があるときに発生します。
その余裕で本来考えなくてはいけないこととは別に「めんどくさい」ということを考えてしまいます。例えば、さっきの体操をすると「めんどくさい」と考える余裕はなくなります。脳は一気に活性化されています。
では、そもそも、どうして脳は「めんどくさい」と感じるかというと理由は大きく二つあります。
良い睡眠は、めんどくさいを遠ざける
一つは、脳の処理能力が低下しているときです。脳が一番めんどくさいと感じるのは、寝不足や寝たいときです。脳への酸素供給が少ないので起きているだけで精一杯です。特に歯磨きのような繊細な動きは脳に負担がかかり、めんどくさいです。
言い換えれば、良い睡眠がとれている人はめんどくさいを遠ざけることができます。睡眠はやはり大事です。また、脳が一番覚醒するのは昼の2時ごろです。めんどくさそうなことは、その時間にやるとめんどくささを感じにくいです。
めんどくさいは、未熟のサイン
二つ目は、自分の苦手なことをするときです。苦手ではなくても自分の枠を超える、新しいことをしようとするとめんどくさくなります。今まで使っていない脳細胞を動かし、脳に負担がかかっているので「めんどくさい」と感じるのは仕方のないことです。
つまり、めんどくさいと感じるのは、自分が未熟であるサインです。めんどくさいを感じたときは、苦手なことを克服するチャンス、成長の余地と考えてください。
エネルギー源は、動くことから生まれる
でも、わかってはいるけど動けないという人が抱える問題としては、行動するより考えたり、気持ちや心、感情が大事と思い込んでいるためです。嫌だからやらない、良く考えて行動するは、順序が逆、間違いです。
私たちは「人」である前に「動物」です。「動く物」です。全ての原動力・エネルギーの源は、動くこと、行動することから生まれます。動くのが先、良く考えるのは後です。
結果を出している人や自分を変えよう、実際に変わっている人は、必ず行動を先にしています。周囲にそういう人がいない場合は、小さいときに自転車に乗れるようになったときのことを思い出してください。
逆に行動を起こす前の、考えているつもりの時間が長ければ長いほど、動けなくなります。そんな経験があるのではないでしょうか。
身口意(しんくい)の一致
密教の中に「身口意(しんくい)」という言葉があります。「身(しん)」とは身長の身で「行動」のこと、「口(く)」とは口で「話す」言葉のこと、「意(い)」とは意見や意思の意で「心・感情・考えていること」のことです。
「身口意」は、一致させることが大事です。「行動」と「話す」ことと「考えている」こと、を一致させることです。加えて、その順番が大事です。
「身・口・意」の順番が逆になると行動できなくなります。コップにジュースが半分入っているとき、ある子供は「半分しかもらえない」と駄々をこね、ある子供は「ありがとう」と言って飲み始めます。半分では許せないという感情が行動の邪魔をします。
動くのが先、考えるのは後
本日伝えたかったことは、私たちの原動力・エネルギーの源は、体を動かすこと、行動することから生まれるということです。動くのが先で、考えるのは後です。
また、睡眠は大事です。そして眠気のない時に「めんどくさい」と思うことがあったら、それは「成長のチャンス」です。めんどくさいと思う前に、行動してしまいましょう。
みなさんも日頃感じている「めんどくさい」に一度向き合ってみてはどうでしょうか。新しい可能性が広がるかもしれません。
お勧めは、20代の人は「色々な面倒くさいこと」にどんどん挑戦してください。40代以上の人は「自分にしかできないめんどくさいこと」に絞って挑戦してみてください。私も「自分にしかできないめんどくさいこと」はやるようにしています。
私の話は以上です。
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