〔秘伝書②〕「営業改革。ビジネス思考の秘伝52則 エピソード2/売れっこないもの売ってみた ~ダメそうなこと+だからいい~」
- 第二章.第3節.具体化④
- アイデアはすべてあなたの発案です ~コンセプトカーの誕生~【2.24】
シナリオライター
顧客はみな、ストーリーの語り部を求めています。提案した商品を使うことで顧客にどんな変化が起こるのか、どうやって経営課題を解決していくのかという顧客を主人公としたストーリーです。そこでストーリーをつくるシナリオライターになります。
一字一句を大切に
シナリオライターに与えられた使命は「いいね」「おもしろいね」と言ってもらえるシナリオをつくることです。キーワードひとつで受け手の印象は変わります。一字一句を大切にしながら、シナリオの先のストーリーの魅力をより多くの人々に届けます。
すべて相手の発案です
顧客との商談を通じて、事業理念や想い、経営課題を確認し、ストーリーやセリフ(キーワード)を考えていきます。会話の中でアイデアが出れば、すべて相手の発案とします。解決策が自分のアイデアと認識すれば契約成立は揺るぎないものになります。
ターレ輸送の定期便
荷主営業からの案件です。クリーン燃料n-アロモニアで動くターレット式構内運搬自動車(ターレ)の長距離輸送を受託している朝乃運輸を訪問しました。一日4便、関西のターレ製造工場から中部地区のターレ販売会社までターレを定期輸送しています。
荷主との交渉が有利に
「n-アロモニアで動くターレをn-アロモニアで動く超大型NAViで輸送することで、荷主のターレ製造販売会社や荷主の顧客が大事にしている環境貢献価値をさらに高めませんか。本取り組みにより、荷主との運賃や表便交渉が有利になりませんか」
台詞が勝手に仕事する
顧客の意見を聞きつつ、コンセプトを固めます。超大型NAViの外装デザインやPR方法まで色々なアイデアが集まり「輸送時も含めてn-アロモニアで動くターレ」を運ぶコンセプトカーが誕生しました。ここから先はセリフが勝手に仕事をしてくれます。
世界観をリアルに
いかにその業界に生きる人にしか分からない情報や世界観をリアルにシナリオに盛り込めるかが重要です。自ら手掛けたシナリオを作品として世に送り出した後、多くの人に作品を共感してもらうことができれば、とても大きな達成感、充実感が味わえます。
上司が優秀な場合には
社外に限らず、社内でも「アイデアは相手の発案作戦」は有効です。上司が優秀な場合は企画書の中に「自分では解決できなそうな問題点」を敢えてひとつ入れておきます。上司が意見を述べた時点で上司の企画にもなるので企画は格段に通りやすくなります。
- to do 47:顧客との打合せ時に出たアイデアは「すべて相手の発案」で進める。
- to do 48:企画書には自分では解決できない問題点を敢えてひとつ入れておく。
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