〔秘伝書③〕「不振事業の再生。ビジネス思考の秘伝52則 エピソード3/赤字から稼ぐへ ~「高くても売れる」超優良サービスづくり~」
- 第五章.5年目のキセキ①
- ビジョンはつくるより育てるほうが難しい ~軌跡と未来の実況中継~【3.37】
育てる方が難しい
2年目に策定したビジョンの鮮度を保つため、3年目はアクションプランやビジョンロゴ、ビジョンポスターの制作、業界誌へのピックアップ、4年目はブランド戦略を策定しました。ビジョンはつくるよりも機能化させる、育てることの方が困難です。
チーム運営の大きな節目
5年目からプレミアムキャスト制の本格運用が始まりました。社員数が定年退職に伴い1割減り、さらに番頭を含む2割の社員の入れ替えに対応するためです。ビジョン策定からすでに2年が経過し、チーム運営の大きな変化点、節目を迎えていました。
新番頭招聘を見据え
そこでブランド戦略リーフレットを準備しました。5年目に課外から石準さんを新番頭に招聘する際、確実に事業承継するためです。コンテンツは、事業理念やコンセプト、ポリシー、ビジョン、PR歴、活動基本方針とサービス員へのメッセージです。
軌跡と未来を共有
5年目を迎えた新年度の初日、プロジェクトの軌跡と未来を全員で共有しました。今回の人事異動でチーム発足時から残るメンバーは、すでに2割未満です。当初のドタバタでブラックなチーム運営を知る人は今となってはもう数名しか残っていません。
3人のリーダーが先導
第一部は、前年の経営層への報告資料を用いてプロジェクト概要や軌跡を振り返りました。第二部では、事業再生の原動力となった考え方、ブランド戦略リーフレットの読み合わせを瀬藤さん、石準さん、加虎さんの3人のリーダーが先導しました。
リーダーがブレると台無し
課長を筆頭としたリーダーはブレずに役割を果たす必要があります。メンバーがいくら正しい対応をしてもリーダーがブレると台無しです。みんなが待つ「壺」を一旦空っぽにし、再び満たしていきました。将来、戦略が変われば壺の中を入れ替えていきます。
感動に包まれる
ターゲットを絞れば逆にみんなに刺さります。当日、感動に包まれました。後日、内容を書き起こした小冊子「保守事業の軌跡と未来の実況中継」を作成し、希望者に配りました。小冊子にはメンバーそれぞれへの感謝のメッセージを添えました。
さらなる感動の声
相手の期待を超えるものを提供する心意気を持ち続けます。小冊子を受け取ったメンバーからは、さらなる感動の声が上がりました。小冊子は過去に学び、未来を想像し、事業と仕事を好きになってもらい、チームの一体感を高めるために役立ちました。
- to do 71:ビジョンに関連する活動を小出しし鮮度を保つ。(小出しは効果的)
- to do 72:プロジェクト史をつくる。(達成感を共有し、事業の未来をつくる)
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