〔秘伝書②〕「営業改革。ビジネス思考の秘伝52則 エピソード2/売れっこないもの売ってみた ~ダメそうなこと+だからいい~」
- 第一章.土台づくり⑤
- 三種の武器、活路は行政の後押し ~刊行物と導入実績と補助事業~【2.05】
国策に文言を織り込む
NAVi普及シナリオのひとつが、国や地元行政からNAVi普及のお墨付きをもらうことです。業界関係者が一丸となり、国策に「NAVi普及」の文言を織り込むロビー活動が進められ、結果として複数の基本計画に期待する文言が織り込まれました。
ゴールでなくスタート
しかし、NAViは一向に普及しません。関係者は誤解しています。国策に織り込まれなければ行政の後押しを得られないことが確定するだけです。国策への織り込みはゴールではなくスタートです。地元行政への落とし込み、段階的な詳細化が必要です。
業界構造を見渡す
インフラ事業で成功するためには、世のため人のためという価値観で社会的役割を担い、未来創造に繋がる概念を生み出していきます。市民やサービス利用者などの個人、事業主、中間商流等を含めた業界構造を上流から下流までしっかりと見渡します。
目的は未来創造にあり
未来創造という価値のある目的のためには、あらゆる手段を駆使します。実現には行政との連携、政治力が不可欠です。政治の目的は未来創造にあります。未来創造のためには、業界構造を決める前提となっている規制やルールを変えていく必要があります。
NAVi Information
本社や各支部は、燃料販売事業者として地元行政主催の環境イベント出展や行政へ環境車の導入支援を行なってきました。さらに関西支部では、南大阪市の制作協力を得た季刊誌「NAVi Information」を発刊しているすばらしい関係性がありました。
伊琢さんのお手柄
南大阪市の刊行物「環境車ガイド」への超大型NAVi掲載を目指しました。全燃料種で乗用車がラインナップされていましたが、NAViは環境貢献度が最大の貨物車への差替えに成功しました。業界騒然、よしよし!が口癖の伊琢さんのお手柄です。
態度と行動で決断
環境車ガイド改定等を機にゴミ収集車のNAVi更新が再開しました。またまた業界騒然です。刊行物への商品掲載、行政での採用実績、補助金支援事業という行政の後押し、三種の武器が出揃いました。人は言葉ではなく態度と行動で決断を下します。
地元の名士が一肌脱ぐ
運送業界は中小企業が99%を占め、国策だけでは響きません。国策を地元行政に落とし込み、その活動の中で関係者を巻き込みます。後に行政との連携プロジェクトの立ち上げを機に参画企業が超大型NAViを導入しました。地元名士が一肌脱ぎました。
- to do 09:行政の刊行物に事業活動を取り上げてもらえるような活動をする。
- to do 10:インフラ関連の商品は、地元行政での採用実績を積み上げていく。
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