〔秘伝書⑤〕「スタートアップ。ビジネス思考の秘伝52則 エピソードS／思いやりは最強の武器説（フェーズⅠ：～20X6年3月） ～制約を創造の力に変える～」
- 第一章．始動／ステークホルダーとの共創②
- ハマらないサービス ～デジタルコミュニケーションAs-Is➟To-Be～【5.02】
本稿は、関西支部大阪南支社営業第一課発足から７年後の20X3年11月に開催したイベント「デジタルコミュニケーション As-Is ➟ To-Be 20X3 of 営業第一課～コストセンターからプロフィットセンターへ。動き出す、ハマらないサービス〜」の開会挨拶内容です。
注釈）
ＭＮＶ保守サービスとは、建物全体を保全する業務で、ＭＮＶトレイル社関西支部のＭＮＶ設備販売・施工後の付随サービス
ＮＡＶｉ事業とは、走行時に汚れた排気ガスを出さないクリーン燃料：ｎ‐アロモニア（架空）で走る環境車の普及事業
ＴＲＡｉ事業とは、複数の建物にエネルギー供給する分散型電源事業
赤字三兄弟
ＭＮＶ保守、ＮＡＶｉ、ＴＲＡｉの３つの事業は営業的な要素は持つものの、大半はコストセンターの位置づけです。収益面では赤字三兄弟とひとまとめにされる日の当たらない後ろ向きな事業でした。事業の生き残りを掛けたデジタル改革に本気で挑みました。
ハマらないサービス
「とりあえずやってみる」というソリューション思考で後ろ向き事業を全員でリノベーションし、価値を高め続けた先に歓喜がありました。コストセンターから利益を生み出すプロフィットセンターへの道を目指す「ハマらないサービス」が動き出します。
波及効果は全社に
営業第一課の発足から７年後の今日「デジタルコミュニケーション As-Is ➟ To-Be 20X3 of 営業第一課」を開催します。後ろ向きだったはずの事業は、それぞれが異なる輝きを見せています。デジタル改革の波及効果は、ＭＮＶトレイル関西支部全署に及んでいます。
シナジーを発揮
３つの事業はシナジー効果を発揮してきました。ＮＡＶｉ事業の挑戦がＭＮＶ保守サービスの改革に繋がりました。ＭＮＶ保守サービスが大切にした言葉「より少なく、しかしより良く」をＴＲＡｉ事業の改革に注ぎ、両事業は収益構造の黒字化を達成しました。
孤独と自由と責任
歴代大阪南支社長からの「コンプラ問題の膿は出し尽くした。あとは任せた」「ここは独立国家。好きにしてよい」の言葉が自由と孤独を与えてくれました。プロジェクトマネジメント思考で成果と改革、育成の責任を全うしました。７年間の一番の成果物は人です。
もう一人の自分
本日の発表者は７年前を知る最後の中堅の伊謙さんと谷園さん、そして直近の異動者４名です。プロジェクトが進み、限界を越える度に各々が自分の中にいるもう一人の自分に気付きます。クリエーター、アーティスト、革命家、政治家、宗教家たちが躍動します。
新しいステージへ
ここから営業第一課は新しいステージへ向かって走り出します。As-Isは生まれ変わった現在の状態、To-Beはこれから手に入れる理想の状態を表します。今日、デジタル化の軌跡と未来を共有します。良いところは堂々とパクり合い、オマージュしていきます。
No.1探し
最後に「ハマらないサービス」とは、ＭＮＶトレイル社の固定概念にハマらない、泥沼にハマらない、既成品のパズルにハマらない、未完成な未来にハマるサービスです。では５つのポータルサイト名に隠された共通点「No.1探し」からこの会を始めます。
後記）
営業第一課発足７年目に加わった統計分析王の三須さんの異動日オリエンテーション時、ハマらないサービスのコンセプトと興味があれば主担当にすることを伝えました。条件は、潜在顧客のいいねがもらえそうな宣材づくりです。半年後、パンフレット案が完成しました。石準番頭と三須さんのコンビで支社長・課長の「いいね」を勝ち取りました。
- to do 03：自分の中の「もう一人の自分」がいることに気付く。
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