〔秘伝書③〕「不振事業の再生。ビジネス思考の秘伝52則 エピソード3/赤字から稼ぐへ ~「高くても売れる」超優良サービスづくり~」
- 第六章.5年間のキセキ⑥
- 人類の祖先、木登り下手説 ~進化し続けたドリームチーム~【3.50】
人に優しいとは
出向受入者の出向中間報告会で「MNV保守チームの人は優しいからいいでしょう」との問いかけがありました。優しいとは何か。一つの答えは関心を持って接することです。コンプラが苦手な人も多く、仕組みと意識の両面でフォローし合っています。
設備販売部署との比較
5年目の期中に営業第一課に新たな事業が加わりました。元花形事業の維持管理です。新体制説明会の日、設備販売部署と比較する形で2つの話をしました。「組織特性とメンバー役割の相違、他者との関係性」と「歩んだ道のりの違い、進化」の話です。
個人競技
組織特性としてMNV設備販売部署はそれぞれ顧客の業種や規模は異なるものの、基本全員が同じことをしています。連携機会は少なく、自己完結できるため、自身の目標達成を一番に考えます。スポーツでいうと陸上やゴルフのような個人競技をしています。
団体競技
MNV保守チームはそれぞれが異なる役割を担っており、全工程が有機的に繋がらないとうまく運営できません。全員の役割が異なります。ラグビーやサッカーのような団体競技をしています。自然と助け合い、チームの目標達成に向けた一体感が生まれます。
大変だね(笑)
チーム発足時、周囲から「大変だね」と言われ続けました。理由は二つ、設備販売の付随事業をやる人は私も含めて営業ができない人たち(問題児?)の集まり、そして赤字が当たり前でクレーム対応ばかりでいいことがないと思われていたためです。
人の祖先は猿の劣等生
人間は猿・猿人の優等生から進化したという説が有名です。別の説は、人間の祖先は実は猿の劣等生だった、優等生な猿が木から降りてきて人間に進化したのではなく、木登りが下手だった猿が生き残るために道具や火を使い始め、進化したという説です。
営業適正なしのレッテル
営業適正なしのレッテルを貼られていた私たちはその後、新しいことに挑戦し、進化をし続けました。複数のポジションを守れるようになりました。MNV保守事業は新商材を開発しながら事業領域を拡大し、デジタル化では今も関西支部を先導しています。
御用聞きはできない
一つの疑問は本当に営業適正がなかったのかという点です。人を動かす提案はできている事実から、クセが凄くて御用聞きに向かなかったというのが私見です。御用聞きできないという特徴があったからこそ創意工夫し、真のドリームチームに進化しました。
- to do 97:複数のポジションを守らせる。(相手に関心が出る。対応力が増す)
コメント