地方の大企業の壁が最強の追い風に変わる時【5.30】

秘伝書・エピソードS

〔秘伝書⑤〕「スタートアップ。ビジネス思考の秘伝52則 エピソードS/思いやりは最強の武器説(第一幕:~20X5年12月) ~制約を創造の力に変えていく~」

  • 第三章.実践/達成状況を示すメルクマール
  • 地方の大企業の壁が最強の追い風に変わる時 ~孵化器からの卒業~【5.30】

リスクをゼロに

ついにその日が来ました。私たちのManaviTra構想の核であったMNVFixに対し、オーナー部署が「販売しない」という最終判断を下しました。その理由は「リソースが足りない」「リスクをゼロにしたい」という、あまりにもネガティブなものでした。

前例踏襲を守る

このリスクゼロという発想こそが、大企業が抱えるイノベーションのジレンマの正体です。私たちが救おうとした現場の危機よりも、組織の前例踏襲を守ろうとする。そのネガティブは、まさに伝染病のように組織の活力を奪っていきます。

ネガティブな錨

しかし、私たちはこの判断を最大のチャンスだと捉えました。なぜならManaviTraの森づくりの構想は、もはや一企業の商品として囲い込めるスケールではないからです。このネガティブな錨が外れた今、私たちの構想は本当の自由を手に入れました。

構想の所有権を守る

私たちは、この日のために戦略的に動いていました。幸いにも「ManaviTraバディのどこかがオーナー企業となり、MNVトレイル社が関与せずとも文句は言わない」という、決定的な言質を確保済みです。私たちは構想の所有権を守り抜きました。

ふさわしい新名称

もちろんManaviTraという名前は、私たちが申請したMNVトレイル社の商標です。しかし、それは単なる記号に過ぎません。私たちの魂は、実践知の継承とバディとの共創にあります。この壮大な構想にふさわしい新名称を掲げ、活動を加速させます。

前例のない二刀流

そして、この旅立ちを最強の形で実現するため、私たちは前例のない二刀流の道を選びます。一つは、私自身が、南大阪市議会議員として市政側に回り、この構想を公共政策として社会に実装することです。未来創造には政治の力が不可欠です。

大空へ羽ばたく瞬間

もう一つは、私自身がMNVトレイル社を離れ、この構想に共鳴するManaviTraバディの企業に転職し、新たなオーナーとして事業を牽引することです。政策と実践の双方から、技能伝承プラットフォームを築き上げます。

制約を創造の力に

これは敗北や撤退ではありません。偉大な構想が、それを育んだ孵化器(大企業)を卒業し、社会全体という大空へ羽ばたく瞬間です。名前を変え、場所を変え、立場を変えても、私たちの「原点(たった一人の声)」は揺るぎません。必ず、実現させます。

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