私が東海市に人生を懸ける理由。それは、最愛の妻と交わした「約束」だからだ【4.01】

エピソード4

〔秘伝書④〕「社会奉仕。エピソード4/ビジネス思考でUPDATEする、僕らの街の未来 東海市アップデート宣言 ~言葉より「行動」を。口先より「成果」を~」

  • 第一章.【原点】「志」の源泉
  • 私が東海市に人生を懸ける理由。それは、最愛の妻と交わした「約束」だからだ【4.01】

愛する人との時間

かつて三菱重工で化学プラント建設の仕事に情熱を注いでいた。出張も多く、大きなプロジェクトを任される日々。新聞に出た国内事業撤退の噂は、人生を変える転機となった。それは、キャリアではなく、愛する人との時間を問い直すきっかけだった。

会社を辞める決断

海外出張が増える。それは、体の弱い妻と過ごす時間を失うことを意味した。キャリアよりも、愛する人との日常を選びたい。私は10年勤めた会社を辞める決断をした。縁もゆかりもないが、出張の少ないエネルギー会社、東邦ガスへの転職を決めた。

選んだ故郷

知多市の社宅で5年。すっかりこの知多半島が好きになった妻の希望で、東海市に家を買った。大阪で育ち、東京で働いてきた私にとって、東海市は人生で初めて「自分の意志」で選んだ故郷だ。ここで、私たちは未来を永遠に築いていくはずだった。

できる範囲でいい

15年後の2022年8月、妻が大病を患った。マネジャーという立場上、介護休暇を取るべきか悩んだ私に、会社は「在宅勤務で、やれる範囲でいい」と言ってくれた。週に数時間しか出社できない私を、皆が支えてくれた。本当に嬉しかった。

温かいDXの可能性

そんな状況下で、チームは過去最高の成果を上げた。私が毎朝共有する状況報告(元気予報)を通じ、メンバーが自律的に動いてくれた。互いを思いやる心が、デジタルを通じて大きな力を生む。「温かいDX」の可能性を、私はこの時、肌で感じた。

この会社と共に

約3年に及んだ在宅中心の勤務。チームは、会社のDX推進の先頭を走り続けた。だから私は、会社を業界No1にする。今度は私が、この恩を返す番だ。必要としてくれる仲間がいる限り、私のビジネスパーソンとしての人生は、この会社と共にある。

今が一番幸せ

亡くなる年の正月、妻が言った。「生まれてきて、今が一番幸せ」。転職は、間違っていなかった。会社の温かい配慮がなければ、この言葉を聞くことも、最期の3年を穏やかに、濃密に過ごすこともできなかった。感謝という言葉では、到底足りない。

最初の約束

私は、この街で戦う。私と妻を支えてくれた会社と、仲間と、この街に恩返しをするために。ビジネスで培った力で、今度は私が、市民一人ひとりの「大変な時」に寄り添い、支える仕組みを創る。それが、天国の妻と交わした、私の最初の約束なのだ。

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