〔秘伝書③〕「不振事業の再生。ビジネス思考の秘伝52則 エピソード3/赤字から稼ぐへ ~「高くても売れる」超優良サービスづくり~」
- 第一章.1年目のキセキ⑥
- みんなで課題の洗い出し ~YES(このヤロ~)ならNOと言おう~【3.06】
リーダーも判断を間違う
メンバーが持つ価値観は多様であるべきです。そうすると様々な視点が生まれ、環境変化に対する柔軟性やチームの意思決定の誤りを正す機会が得られます。リーダーも時には判断を間違います。重要なのは、みんなで課題を共有し、解決していくことです。
確実にフォローする
メンバーの声を直接吸い上げ、現実を把握し、施策の精度を上げる努力をし続けます。聞きっぱなしにせず、確実にフォローすることが大切です。ひとりのメンバーの声を全員の課題として捉えて議論し、着実に解決していくことで、また本音が集まります。
批判は改善点となる
上司部下関係なく言い合える風土が求心力を生みます。問題に気づいたら、口をつぐむのでも陰口を言うのでもなく、フィードバックし合います。批判は改善点となります。すべてのメンバーから多様な意見や課題、改善策を吸い上げる仕組みをつくります。
本音は30分経ってから
専門チームでは、半年毎の個別面談と全員参加型の会議を併用します。面談は45分以上の時間をかけます。30分経ったころから本音が出はじめます。相手を知る努力にセンスはいりません。私からは、前回の会話を振り返る記憶のプレゼントを贈ります。
終了時間も必ず守る
環境を変えれば、スイッチは切り替わります。持ち場を離れ、言ってはいけない問題やひどい真実さえも共有する全員参加型の会議、すごい会議®︎を行います。活発な議論を促すため、会議のルールを決め、開始時間や終了時間も必ず守ります。
ひどい真実を言えるムード
アルコールの力を借りず、日中に本音で和やかに話し合います。すごい会議®︎は、1回2時間、当初は半年に1回が目安です。飲み物やお菓子を用意し、コミュニケーション活動のような雰囲気で組織のひどい真実さえ言ってもいいムードをつくります。
言えない問題を解決
言えない問題が解決すれば、直面する問題の大半は結果として解決します。言えない問題が解決しない限り、似た問題は起こり続けます。参加者には、言えない問題を口にする覚悟が求められます。そして、言えない問題の解決こそが課長が取り組む仕事です。
YES(このヤロ〜)なら
YES(このヤロ〜)ならNOと言おう。YES(LOVE!)になるまで交渉することが成功の秘訣です。うまくいく確率は、自発的に取り組むことで最大化します。「はい」と言ったあとのメンバーの表情を見逃さず、声に出さない言葉を汲み取ります。
- to do 11:半年に1回45分以上の面談※1をし、毎回記憶のプレゼントを贈る。
- to do 12:課長は言えない問題の解決に集中する。すごい会議®︎※2を開催する。
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