〔秘伝書①〕「営業改革。ビジネス思考の秘伝52則 エピソード1/人類の祖先、木登り下手説 ~創意工夫はやがてみんなを豊かにする~」
- 第四章.見える化①
- モニタリングなくして成長実感なし 〜事業の概況・基礎データ集〜【1.17】
どんなに感動しても×
講演会等で他社の煌びやかな成功事例を聞いてどんなに感動してもそれで会社が良くなることはありません。改善すべき項目を絞り、具体的なアクションプランに落とし込み、モニタリングし、軌道修正し続けるという地道な活動の方が遥かに効果的です。
しょせん虚構だしね
未来を予測し、計画を立てます。未来の予測、ビジョンづくりは難しいものです。予測してもなかなか当たりません。しょせん虚構だしねという余裕を持っておきます。変えられないものを受容し、変えられるものを見つけ、そこに多くの資源を投下します。
散々たる状況を直視
学習する組織になるためには、データベース化、プロセス資産の共有、勉強会の開催に加えて、モニタリングツールを整備します。全ては散々たる状況を直視することから始まります。MNV保守事業のサービス委託会社CS指標評価制度はその代表例です。
自分たちは平凡な人間
新組織発足の半年後には、事業別の基礎データ集を整備しました。自分たちは平凡な人間であること、成果が出るまで時間がかかることを受け入れます。アクションプランを積み重ね、軌跡を描けば、軌跡はやがて鮮明な未来を指し示し、奇跡を起こします。
何を指標化するか
事業の概況・基礎データ集は、業務内容、体制、沿革、市況、事業収支などから構成されています。基礎データ集は、前年度データが確定する5月に年次改定します。何を指標化するかにより、事業の成長スピードや到達する未来は大きく変わっていきます。
いつも思い出せる数値
大切にしたいことは重要指標として明示します。指標の目標値はみんながいつでも思い出せる数値にします。毎年、指標の変化を把握できるようにします。指標には改革の軌跡を記録に残すという役割もあります。指標は未来への道筋を鮮明にしてくれます。
繰り返し、繰り返し
行動したことが結果として跳ね返ってくるのが学習です。繰り返し、繰り返し行動することで法則が見出せます。効果的な施策づくりの要諦が分かってきます。ゆえに行動と結果は一緒でなければなりません。組織運営の中心にモニタリングツールを据えます。
データこそが神
データこそが神です。スキル、ストレス、気分や関心事などあらゆるデータをモニタリングできるようにします。測定なくして改善なしです。モニタリングなくしては成長実感は得られません。データを見れば、より良いやり方、アルゴリズムが見えてきます。
- to do 33:目標値は、みんながいつでも思い出せる数値にする。
- to do 34:指標の軌跡から未来の道筋を予測し、施策を軌道修正する。
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