〔秘伝書①〕「営業改革。ビジネス思考の秘伝52則 エピソード1/人類の祖先、木登り下手説 ~創意工夫はやがてみんなを豊かにする~」
- 第四章.見える化④
- 同僚の気分と関心事に関心を持つ 〜気分予報ツール・IKARIKAI〜【1.20】
どうにかしたい気持ち
MNV保守事業は、現場仕事の業務委託先のサービス員定着に不安を抱えています。いきなり辞める人も少なくありません。何とかしたいという気持ちから生まれたのが「気分予報ツール・IKARIKAI」です。開発者はデジタル革命の首謀者谷園さんです。
コミュニティづくり
コンセプトは、同僚の気分や関心事に関心を持ち続けることから生まれる見守りです。データ化できないものを見える化します。MNV保守のサービス員のコミュニティづくりを視野にアプリ開発し、まずは営業第一課でトライアル運用を始めました。
毎朝メールが来る
毎朝7時に「今日の気分を教えてね!」とメールが送られてきます。「今日の調子」を ≪絶好調≫から≪絶不調≫の7段階から選択します。次は「気分予報」を ≪いつでも話しかけてね≫≪集中モードです≫≪夜飲みに行きたい≫などの10項目から選択します。
チャットGPTのQ
今日の調子や気分予報で何か補足があれば自由欄に記入します。次は、チャットGPTが作成した日替わりQに対して任意で回答します。「今、一番やりたいことは何ですか」「最近、何か新しい趣味や興味を見つけましたか」「苦手なことはなんですか」
気分が一目瞭然
最後に調子と気分を連想できるイラストが全員分表示されます。絶好調なら顔は赤らみ、絶不調なら青ざめています。その日の全員の気分が一目瞭然です。名前が太字や青字なら補足ありです。カーソルを合わせて閲覧し、いいねや応援コメントを送ります。
イカリをリカイに
IKARIKAIとは、イカリ(怒り)は爆発前に反転させて、リカイ(理解)に変えようという意味が込められています。履歴は感情線としてグラフ化され、いいねの数やコメントは累積されます。本音は分からずとも調子や気分の変化は掴めるようになりました。
社交・互助が生まれる
アラ還メンバーも毎日入力します。世代やチームを超えた社交・互助が生まれます。知らないと嫌いの感情は似ています。知ってもらえなければ好きになってもらえません。欠点や苦手を告げることもできます。情報量の多さで人間関係の悩みも緩和されます。
変化を毎日見守る
小さな変化や登録できない人はいないかを見守ります。最後はデータ化できないものを大切にします。気分予報は、リモートマネージメントでも大きな助けとなりました。メンバーの気分や関心事を知り、自らの気分の変化も伝え続けることができました。
- to do 39:メンバー同士がお互いの関心事に関心を持つ仕組みをつくる。
- to do 40:メンバーの気持ちの小さな変化も見逃さずに察知し、声を掛ける。
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