〔秘伝書②〕「営業改革。ビジネス思考の秘伝52則 エピソード2/売れっこないもの売ってみた ~ダメそうなこと+だからいい~」
- 第三章.未完成のキセキ①
- 停滞事業の逆襲、未来創造と価値創出 ~レジリエンスの森づくり~【2.33】
市長がいいですか
「南大阪市にレジリエンスの森をつくりませんか」の言葉が会議室を?で包みました。その後、提案目的の本質を概念化し、物語として伝えた結果、「おもしろいですね。わかりました。調印式は市長がでたほうがいいですか」という言葉が出ました。
段階的詳細化に初成功
NAViは、エネルギー源と供給手段の多様化、レジリエンス性が評価され、国の強靭化計画に役割が記されました。その後、全国で初めて地元行政の地域強靭化計画へ反映させる段階的詳細化に成功しました。次は産官連携プロジェクトの立ち上げです。
業界構造を変える
アイデアにはこれまで誰も目をつけておらず、既存の業界構造を変えてしまうインパクトが必要です。どのように事業化につなげるかの道筋を仕組み化、構造化していきます。むろん、収益につながり、本当に世の中が解決を求めていることが絶対条件です。
レジリエンス協定
アイデアの入口は環境負荷が少なく、有事に強いNAViを核とした地域防災協定、レジリエンス協定の締結です。普及しているインフラ、NAVi燃料充填所と車両を活かし、有事の際の救護対策として地域社会機能維持と迅速な復旧復興に貢献します。
モチベーション維持△
包括協定は具体性が乏しく、有事の際は行政の業務量は急激に増えるため、行政は機能不全に陥りかねません。協定者のモチベーション維持もままならず、強靭な社会システムづくりへの投資の動機付け、中小企業の自助努力、住民理解も足りていません。
ベストエフォート型
被災シナリオ毎に最大限の努力を宣言するベストエフォート型で連携内容を具体化します。アイデアの出口は、有事を想定した連携活動を平時にも継続的に行い、有事の対応力を高め、ひいては地域全体での産業競争力強化、ビジネスマッチングに繋げます。
一枚目の葉っぱに相応
地域防災協定を一枚の葉っぱに見立て、小売、運輸、医療などの木を立てていき、レジリエンスの森をつくります。普及が停滞したNAViこそが、一枚目の葉っぱに相応しい事業です。既存インフラに価値を付加して維持した上で、新たな投資を促します。
本格普及へ順風満帆か
レジリエンスの森づくりに参画意向の地元の京阪陸送はのちに超大型NAViを導入しました。大手運送事業者の滋賀運輸とは超大型NAVi普及に関する合意書を結びました。本格普及へ順風満帆です。しかし一年後、その日は突然にやってきました。
- to do 65:スモールスタートの場合でも、アイデアの出口は広げておく。
- to do 66:アイデアは業界構造を変えてしまうくらいのインパクトを目指す。
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