〔秘伝書①〕「営業改革。ビジネス思考の秘伝52則 エピソード1/人類の祖先、木登り下手説 ~創意工夫はやがてみんなを豊かにする~」
- 第五章.リーダーの思考⑩
- ミラクルセブンが導く成功裏 ~肥大していく営業第一課~【1.32】
MNV保守とNAVi
201X年、MNVトレイル社関西支部大阪南支社で海外進出のための要員を捻出するための組織改正が行われました。長年不振に陥っていた建物全体を保全するMNV保守事業と環境特殊モビリティ(NAVi)事業は、新生営業第一課に移管されました。
TRAiとL-NAVi
5年目には元花形エネルギー事業から赤字転落してしまったTRAi事業、7年目には数年後には赤字転落しそうな特殊モビリティ(L-NAVi)事業が、営業第一課に移管されました。押し付けではありません。余力があるため自らが欲しました。
営業第一課の醍醐味
営業第一課はシナジー効果を発揮できる事業はどんどん吸収する意気込みです。事業とともに人も増えることから、長所を活かし、組織としてできることが増えます。みんなクセが凄い強者揃いです。これぞ営業第一課の醍醐味です。ワクワクが止まりません。
ミラクルセブンに拘る
ミラクル7という数字に拘ります。軍隊の最小単位は7人だそうです。会議で最も成果が上がる人数も7人です。マネジメント人数の目安も5〜8人といわれます。当初は5班あった組織は3班まで集約し、事業が増えるごとに4班、5班体制に戻しました。
強化指定メンバー
番頭が筆頭である班数を上限5班とする理由は、番頭以外に課長直下のプロジェクトを設置するためです。若手の中から強化指定メンバーを設定します。半年目安で入れ替えていきます。そのための必要枠です。次世代番頭を育成するという狙いもあります。
フレームワークは7つ
フレームワークは7つ前後用意します。MNV保守事業は7つ、特殊環境車を普及促進していくNAVi事業は8つのフレームワークが、それぞれの事業の中長期ビジョン達成の実現性を最大化するためのアクションプランづくりを手助けしてくれました。
肥大する営業第一課
肥大する営業第一課に対して歴代支社長は、管理スパンを超えていると心配げです。大丈夫です。作業の投入時間を最小化し、複雑な問題を判断する仕事と未来を描く仕事の比重を高めたことと、メンバーの成長が大所帯のマネジメントを可能にしました。
MNVトレイル
結果として7年間、育成面を含めて最高の成果を出し続けました。予め描かれていた物語のように、MNVトレイル社の個性際立つ事業、MNV保守事業、NAVi事業、TRAi事業、LーNAVi事業が営業第一課に集結しました。
- to do 63:マネジメントの目安は、班+プロジェクトで7つとする。
- to do 64:複雑な問題を判断する仕事と未来を描く仕事の比重を高める。
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