みんな、今、うまくいっているかい？【1.21】

〔秘伝書①〕「営業改革。ビジネス思考の秘伝52則　エピソード１／人類の祖先、木登り下手説　～創意工夫はやがてみんなを豊かにする～」

最も貢献する施策

ＭＮＶ保守事業の再生と覚醒に最も貢献した施策は、顧客全件ＣＳアンケートＷｅｂ調査です。この先、ＭＮＶ保守、ＮＡＶｉ、ＴＲＡｉ、ＬーＮＡＶｉの４つの事業の安定成長に最も貢献する施策は何かと問われれば、デジタルダッシュボードと答えます。

日々余裕がなくなり、営業第一課、大阪南支社、関西支部と組織が広がるほど、他事業への関心は薄くなっていきます。他部事業の月報などには誰も見向きもしません。全事業のステータスを見える化し、関西支部の意思決定を支援できるツールが必要です。

デジタルダッシュボードは、事業の運営状況・ステータスを見える化し、洞察できるようにするマネジメント層向けのモニタリングツールです。自動車の状態をひと目で把握できるダッシュボードと同じ機能を持つことから、一般的にこう称されています。

ダッシュボードには、主要事業評価指標とデータを表示します。データ表示も、より少なく、しかしより良くを追求します。リアルタイムで更新されるデータの集中処理と美しくシンプルなインジケーターにより、簡単に洞察でき、迅速に意思決定できます。

退屈な数字とデータの羅列ではなく、優れた情報の共有により、障壁を取り除きます。部門間のヒト・モノ・カネを融通しあう互恵関係を活性化させ、全体最適で問題を解決していきます。散在するデータをまとめるための作業コストも自ずと減少します。

ＭＮＶ保守事業では、専門チーム発足の４年目に社内ポータルサイトを立ち上げ、５年目には、関係者に主要事業評価指標とデータをリアルタイムで更新・表示する仕組みを実装しました。チャレンジが不利益にならないように目標の％表示には要注意です。

４年目には、膨大なデータを可視化できるツールTableauを導入しました。エクセルによる従来のデータ管理法を卒業するときが来ました。大量なデータの分析、管理で手一杯になり、意思決定への影響度が高い指標の変化を見逃す失敗もなくなります。

営業第一課はデジタル技術の最大活用の先駆者として、これからデジタルダッシュボードの普及も先導します。まずは４つの事業へ展開し、大型モニターに統合します。関西支部の戦闘力の最大化への解決策は、視覚に強く訴えるダッシュボードづくりです。