〔秘伝書③〕「不振事業の再生。ビジネス思考の秘伝52則 エピソード3/赤字から稼ぐへ ~「高くても売れる」超優良サービスづくり~」
- 第三章 3年目のキセキ⑨
- プロジェクト成功の鍵は課題設定力にあり ~ビジョンアクションプラン~【3.28】
184のアクションプラン
本質を見失うことの代償は大きく、せっかくの努力も無駄になります。優先順位を決めなければ、他人の言いなりになってしまいます。専門チームでは毎年35件前後、5年間で合計184件のアクションプランを設定し、新しいことを積み重ねてきました。
直面している課題の共有
ミッションやビジョンも大事ですが、それだけでは具体策をイメージできず、能力を最大発揮できません。ビジョンだけでなく、チームはどんな戦略や戦術を持って、どんな課題に直面しているかを共有することで、メンバーの視界は大きく開けていきます。
未来の予測は困難
未来を予測することは困難です。未来は人間の行動によって造られるからです。他人の行動の予測は不可能だからです。そこで自らの行動をコントロールすることにより、未来を創造することに努めます。アクションプランの積み重ねで自ら未来を創造します。
ビジネス思考の方程式
私の頭の中には自分が望む成果を得る、いいことを起こすための一つの方程式があります。企画書づくりにも活かせます。私はこれを「【いいこと】起こすビジネス思考の方程式」と称しています。〔目標設定力×√(観察力×想像力×行動力)=いいこと〕
目的は一つ、目標は複数
目標設定力とは、最終目的に到達するための手段である目標を設定するスキルです。目的は一つですが、手段としての目標は複数あります。観察力とはインプットのスキル、想像力とはプログラミングのようなスキル、行動力とはアウトプットのスキルです。
一番は目標設定力
一番大切なのは目標設定力であることが本式からも見て取れます。プロジェクトを成功に導くには、複雑な事象を概念化することで物事の本質を捉える力を磨く必要があります。物事の本質を捉えて、課題やアクションプランを設定する力です。
マトリクス表
アクションプラン設定時はマトリクス表を活用します。列は7項目前後に分割します。今回は事業コンセプトを拠り所にコンプラ、適正化、CS向上、スキルアップ、効率化、収益化、統合の7つです。行は年度別とし、それぞれ重点テーマも設定します。
思考を促すツール
マトリクス表により、思考は促されます。得意分野や興味のある特定分野にアクションプランが偏ることを防ぐことができるため、目標達成の確度は最大化します。年度別に3つ程度、最重点アクションプランを設定すればアクションプラン一覧は完成です。
- to do 53:事業コンセプトを拠り所に、思考を促すマトリクス表※3をつくる。
- to do 54:ビジョン達成アクションプランを設定する。最重点施策は3件/年。
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