世の中は片方だけでは成り立たない【1.14】

秘伝書・エピソード1

〔秘伝書①〕「営業改革。ビジネス思考の秘伝52則 エピソード1人類の祖先、木登り下手説 ~創意工夫はやがてみんなを豊かにする~」

  • 第三章.想像力 外伝①
  • 世の中は片方だけでは成り立たない ~両極併存★~【1.14】

片方では成立しない

両極併存とは、大事なことは片方だけでは成立しないという発想です。電気は+と-極、磁石はSとN極から成り立っています。両極を知って初めて全体がわかります。両極併存の考え方を利用して仕事の仕組みを考えるのが、仕事の進め方の原理原則です。

両極の特徴を対比

原理原則も両極です。原理とは自然界の根本的な法則、原則とは人為的な法則です。物事を捉える時、両極の特徴を対比すると、混沌としているものも、かなりはっきり捉えることができます。例えば男性を論じるには女性と対比すると明瞭明晰になります。

仕事を劇的に改善

仕事の進め方には、ルーティン業務とプロジェクト業務の両極があります。上手くいかないルーティン業務は一時的にプロジェクト型で取り組み、プロジェクト業務はいかにルーティン型にするかを考えるだけでも、個人やチームの仕事を改善できます。

ルール化と先手を打つ

仕事には、事前にわかる仕事と突発的に生じる仕事の両極があります。事前にわかる仕事で成果をあげるには、突発の仕事にどう対処し、ダメージをいかに軽減させるかが重要です。突発の仕事は、社内はルール化、社外は先手を打つことで軽減できます。

両極並存で考える

ほかにも自分一人の仕事(デスクワーク、業務処理)と他人と共同の仕事(コニュケーション、情報処理)、ピラミッド型とフラット型組織、戦略と戦術情報、やる気と**、我が事と他人事なども両極並存で考えると実効性の高い改善策が見出せます。

生産性を向上し続けた

情報処理絡みの仕事のデジタル化、情報伝達のシステムだけのフラット化、力を発揮させるための動機付けを目的とした情報共有、やる気の対極をやり方と置く、我が事で考えるときと考えないときの使い分けにも取り組み、生産性を向上し続けました。

議論に弱い人は、

議論に弱い人は、物事を正と反の両面で捉えず、一面的に見たり考えたり絶対視します。相手の主張を頭ごなしに否定していると議論になりません。一旦肯定し、どの条件ならば対極が正解で、どの条件なら自極が正解かを議論すると正解が見つかります。

対極にある価値観

改革を推し進めるには、これまでの価値観を変える必要があります。多くの場合、これまでの価値観の対極にある価値観の可能性を考えることが早道です。営業第一課が担う3つの事業で再設定した価値観は結果的に破壊した価値観の対極となるものでした。

  • to do 27物事を捉える時は、テーマの対極、両極の特徴を明確にしておく。
  • to do 28相手の主張の誤りは、一旦肯定し、前提条件に焦点を充て否定する。

★reference「能力開発/PJマネジメントノウハウ(両極併存)」

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